男たちの大正ロマン展
〜おじさまのための大正ロマン講座

 

2008年12月15日(月)〜2009年3月31日(火)/予定
於:高畠華宵大正ロマン館

::企 画 趣 旨::

  「大正ロマン」という響きには、どこか女性的な香りが漂います。事実、華宵や夢二が描いた作品には、感傷に浸ったり、涙を流したり、ため息をついたりする女性が数多く描かれています。

 では男性は「大正ロマン的感性」を理解できないのでしょうか?そんなことはないはずです。男性であっても、センチメンタルな気持ちになったり、涙を流したり、美しいものを見て感動したり、空想にふけったりするはずです。たまたま現代の日本では、「大正ロマン的感性」が女性の専売特許のように思われているだけなのです。

 今回の展覧会は、男性(特におじさま・ジェントルマン・ムッシュゥと呼ばれる方々)に、「大正ロマン」の世界を身近に感じて頂きたく、企画しました。一般的に男性は、「大正ロマン」という言葉そのものに何か気恥ずかしさを感じたり、自分とは無関係だと思い込んだりしている場合が多いようです。しかし「大正ロマン」の世界には、豊かな想像力(空想力)を育み、しなやかな感性を培うためのヒントがたくさんちりばめられています。こうした心の栄養分は、男性・女性に関係なく、人間として生きて行く上で、とても重要かつ必要な美的感覚なのです。

 展覧会では、「大正ロマン」を理解するためにいくつかのキーワードを設定して、それに沿った作品を展示します。厳しい現実や日常生活から、一瞬離れて、「大正ロマン」という空間に心を解放してみませんか?新しいエネルギーが沸いてくるかもしれません。

 この展覧会は、もちろん家族や恋人、友人として女性を同伴されても十分に楽しめますが、出来れば男性がお一人でそっと立ち寄って頂きたい展覧会です。いずれの場合でも、お互いの心や感性のプライバシーを尊重しながら、「大正ロマン」の世界をご堪能頂ければ幸いです。


::展 示 内 容::

以下の内容に沿って、「男たちの大正ロマン」の世界を展示します。

(第1展示室) 大正ロマンの時代と高畠華宵
・「大正ロマン」とよばれる風潮を生み出した時代はどのような時代だったのかを、当時の写真や年表を通して紹介します。
・ 「大正ロマン」を代表する画家高畠華宵の作品を通して、時代の感性や雰囲気を感じて頂きます。

(第2展示室) 少年の大正ロマン
・大正時代の少年たちは、どのような日常を過し、何を思って成長していったのでしょうか?当時の少年雑誌から見受けられる、大正少年の生活やロマンチシズムを紹介します。
・ 華宵をはじめ、伊藤彦造、山口将吉郎など、当時の少年に人気のあった画家たちの作品を展示します。


(第3展示室) 大正ロマンの魔性・愛とエロスと貞操と…
・「大正ロマン」の感性が現代の人々の心を捉えるのは、華やかなイメージに付きまとう一抹の暗鬱さゆえではないでしょうか。「大正ロマン」の世界には、常に「光と影」「理想と現実」「生と死」などの相反する要素が入り混じっています。モダニズムの光が強ければ強いほど、その影もまた濃く深く浸透するのです。華宵人気の理由の一つに、少年少女たちがこの「影」の部分の魅力を敏感に感じ取っていたことも考えられますが、それはまた大正時代の愛やエロスの在り方そのものだったと言えます。
・ ここでは大正ロマンの独特の感性を、“愛”と“エロス”をテーマに紹介します。「貞操問題」「エスの友愛」「美少年」「異国趣味」など、華宵作品を媒介として広がるイマジネーションの世界は、現代の男性に何かの示唆を与えてくれるかも知れません。



 


展覧会名 男たちの大正ロマン展
〜おじさまのための大正ロマン講座〜
会  場 高畠華宵大正ロマン館
会  期

2008年12月15日(月)〜2009年3月31日(火)/予定

休館日

毎週水・木曜日(但し2009年2月11日は開館)
年末年始(2008年12月28日〜2009年1月4日)
2009年3月7日(土)8日(日)/学会開催のため臨時休館

入館料 一般(中学生以上) 500円/小学生 300円
身体障害者手帳をお持ちの方 400円
団体(20名以上) 400円/「華宵会」会員 無料
おじさま 450円

(展覧会詳細、休館日等についてはお問合せ下さい)

高 畠 華 宵 大 正 ロ マ ン 館
791-0222 愛媛県東温市下林
 ■TEL 089-964-7077 ■FAX 089-964-7222 
museum@kasho.org